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*霧の向こう側へ**

不眠をはじめとした不定愁訴の治療・療養をしています。ゆったり、マイペースに何気ない日常を綴っていきます。


by 空色の傘

星の王子さまが愛蔵版になって戻ってきました。

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14歳の時、この本が有名な作品であることは全く知らずに、近所の本屋さんで「面白そうだな」と思って手に取ったことが、この本との出会いでした。

それ以降、お気に入りとなり大切にしていたのですが、20代前半の頃の度重なる転居で、この本を失ってしまい、それがショックでずっと心残りでした。やっぱり又じっくり読みたい、手元に置きたいと思い、今回21年振りに愛蔵版となって戻ってきてくれました。(←思い入れのあるこの本に対しては、こういった表現をしたい)

再び読み返して見ると、まずはいかに昔の自分が今とは異なった解釈をしていたのかを、思い知ることとなりました。

この本が繰り返し繰り返し伝えている、心で見る大切さ。
きつねがしてくれた話は、これからの自分のバイブルとなりそうです。

そして、何より作者の「あの人がひつじをほしがっている、それが、その人のこの世にいる証拠だ。」という言葉に、私はとても救われました。

おそらく多くの人は、実際に上記のようなことを言ってる人がいたら、「何それ、それだけ?他にもっとないの?」と思うかも知れない。

だけど、その人がどれだけ精神的に満ち足りているのかは、目に見える部分からでは他人は決して分かり得ないものだと、私は思うのです。

「大切なものは、目には見えない。」
本当に、その通りだと感じます。

だから、私はこの本を再読し終えた後、自分の「今」を迷うことなく過ごすことが出来るようになってきました。

ちっぽけで、それでいてとても尊い「他でもない自分」。
その命=時間を大事に生きていけるかも知れないと思いました。





by asami05diary30 | 2020-03-30 11:28 | 読書